事件番号平成30(ネ)10010
事件名特許権侵害差止等請求控訴事件
裁判所知的財産高等裁判所
裁判年月日平成30年7月18日
事件種別特許権・民事訴訟
発明の名称加熱処理システム,加熱調理器および換気ファン装置
事案の概要本件は,発明の名称を「加熱処理システム,加熱調理器および換気ファン装置」とする発明についての本件特許1(特許第3797900号)に係る本件特許権1及び発明の名称を「加熱調理器」とする発明についての本件特許2(特許第3797904号)に係る本件特許権2並びに本件各特許権に基づく被控訴人(一審被告)に対する一切の請求権の譲渡を受けたと主張する控訴人(一審原告)が,被控訴人(一審被告)の製造,販売する被告製品A(原判決別紙1被告製品目録A記載の各製品)及び被控訴人が過去に製造し,販売していた被告製品B(原判決別紙2被告製品目録B記載の各製品)につき,①被告各製品(被告製品A及びB)は,本件発明1-1(本件特許1に係る本件明細書等1の特許請求の範囲の請求項1記載の発明)又は本件発明1-2(同請求項5記載の発明)の技術的範囲に含まれる物の生産にのみ用いる物であるから,被控訴人が被告各製品を製造し,販売する行為は本件特許権1を侵害するものとみなされる行為である(特許法101条1号),②被告各製品は,本件発明1-1又は同1-2の技術的範囲に含まれる物の生産に用いる物であってこれらの発明の課題の解決に不可欠なものであるから,被控訴人が本件発明1-1及び同1-2が特許発明であることを知りながら被告各製品を製造し,販売する行為は本件特許権1を侵害するものとみなされる行為である(特許法101条2号),③被告各製品と別紙訂正後被告製品目録C記載の各レンジフードファン(以下,併せて「対応レンジフードファン」という。)とを併せた加熱調理システムは,本件発明1-1又は同1-2の技術的範囲に属するから,被告各製品と対応レンジフードファンを併せて販売する行為は本件特許権1を侵害する行為である,④被告各製品は,本件発明2-1(本件特許2に係る本件明細書等2の特許請求の範囲の請求項2記載の発明)又は本件発明2-2(同請求項4記載の発明)の技術的範囲に属するから,被控訴人が被告各製品を製造し,販売する行為は本件特許権2を侵害する行為である,と主張して,被控訴人に対し,①特許法100条1項に基づき,被告製品Aの製造及び販売の差止め,②同条2項に基づき,被告製品Aの廃棄,③特許権侵害の不法行為による損害賠償請求権(対象期間は,平成19年1月1日から平成28年12月31日までである。また,本件特許権1の侵害を原因とする損害賠償請求と,本件特許権2の侵害を原因とする損害賠償請求とは,選択的併合の関係にある。)に基づき,損害賠償金6億6000万円(逸失利益8億8500万円の一部である6億円及び弁護士費用6000万円)及びこれに対する不法行為後の日である平成29年4月12日から支払済みまで民法所定の年5分の割合による遅延損害金の支払を求めた事案である。
事件番号平成30(ネ)10010
事件名特許権侵害差止等請求控訴事件
裁判所知的財産高等裁判所
裁判年月日平成30年7月18日
事件種別特許権・民事訴訟
発明の名称加熱処理システム,加熱調理器および換気ファン装置
事案の概要
本件は,発明の名称を「加熱処理システム,加熱調理器および換気ファン装置」とする発明についての本件特許1(特許第3797900号)に係る本件特許権1及び発明の名称を「加熱調理器」とする発明についての本件特許2(特許第3797904号)に係る本件特許権2並びに本件各特許権に基づく被控訴人(一審被告)に対する一切の請求権の譲渡を受けたと主張する控訴人(一審原告)が,被控訴人(一審被告)の製造,販売する被告製品A(原判決別紙1被告製品目録A記載の各製品)及び被控訴人が過去に製造し,販売していた被告製品B(原判決別紙2被告製品目録B記載の各製品)につき,①被告各製品(被告製品A及びB)は,本件発明1-1(本件特許1に係る本件明細書等1の特許請求の範囲の請求項1記載の発明)又は本件発明1-2(同請求項5記載の発明)の技術的範囲に含まれる物の生産にのみ用いる物であるから,被控訴人が被告各製品を製造し,販売する行為は本件特許権1を侵害するものとみなされる行為である(特許法101条1号),②被告各製品は,本件発明1-1又は同1-2の技術的範囲に含まれる物の生産に用いる物であってこれらの発明の課題の解決に不可欠なものであるから,被控訴人が本件発明1-1及び同1-2が特許発明であることを知りながら被告各製品を製造し,販売する行為は本件特許権1を侵害するものとみなされる行為である(特許法101条2号),③被告各製品と別紙訂正後被告製品目録C記載の各レンジフードファン(以下,併せて「対応レンジフードファン」という。)とを併せた加熱調理システムは,本件発明1-1又は同1-2の技術的範囲に属するから,被告各製品と対応レンジフードファンを併せて販売する行為は本件特許権1を侵害する行為である,④被告各製品は,本件発明2-1(本件特許2に係る本件明細書等2の特許請求の範囲の請求項2記載の発明)又は本件発明2-2(同請求項4記載の発明)の技術的範囲に属するから,被控訴人が被告各製品を製造し,販売する行為は本件特許権2を侵害する行為である,と主張して,被控訴人に対し,①特許法100条1項に基づき,被告製品Aの製造及び販売の差止め,②同条2項に基づき,被告製品Aの廃棄,③特許権侵害の不法行為による損害賠償請求権(対象期間は,平成19年1月1日から平成28年12月31日までである。また,本件特許権1の侵害を原因とする損害賠償請求と,本件特許権2の侵害を原因とする損害賠償請求とは,選択的併合の関係にある。)に基づき,損害賠償金6億6000万円(逸失利益8億8500万円の一部である6億円及び弁護士費用6000万円)及びこれに対する不法行為後の日である平成29年4月12日から支払済みまで民法所定の年5分の割合による遅延損害金の支払を求めた事案である。
このエントリーをはてなブックマークに追加