事件番号令和4(ネ)3422
事件名損害賠償請求控訴事件
裁判所東京高等裁判所 第5民事部
裁判年月日令和6年1月19日
原審裁判所東京地方裁判所
原審事件番号令和2(ワ)12735
事案の概要本件は、焼き肉チェーン店を運営する第1審原告が、①第1審被告において、その運営する飲食店ポータルサイト(食べログ)において飲食店ごとに掲載される評点を算出するためのアルゴリズム(以下「本件アルゴリズム」という。)について、令和元年5月21日(以下「本件基準日」という。)、第1審被告が運営する飲食店を含むチェーン店の評点を下方修正するような変更を実施し、現在までこれを継続しているところ、本件アルゴリズムを変更する上記行為(以下「本件行為」又は「本件変更等」ということがある。)は私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律(以下「独禁法」という。)に違反する行為(取引条件等の差別取扱い(独禁法2条9項6号イ、不公正な取引方法(昭和57年公正取引委員会告示第15号。以下「一般指定」という。)4項)又は優越的地位の濫用(同条9項5号ハ)に該当し、独禁法19条に違反するもの。以下、これらを一括して「独禁法違反行為」という。)に当たり、これにより著しい損害を生ずるおそれがあるなどと主張して、第1審被告に対し、独禁法24条に基づき、本件アルゴリズムにおいて、第1審原告が運営するチェーン店の評点を算出するに当たり、チェーン店であることを理由に当該評点を、非チェーン店の評点に比して下方修正して設定するアルゴリズムを使用することの差止めを求めるとともに、②第1審被告の本件行為は不法行為を構成し、これによって、第1審原告が運営する飲食店の食べログにおける評点が下落し、来店者数及び売上げが減少するなどの損害を被ったと主張して、第1審被告に対し、不法行為に基づく損害賠償として9億3195万6952円の一部である6億3905万4422円及びこれに対する不法行為の日である令和元年5月21日(本件基準日)から支払済みまで平成29年法律第44号による改正前の民法所定の年5分の割合による遅延損害金の支払を求めた事案である。
事件番号令和4(ネ)3422
事件名損害賠償請求控訴事件
裁判所東京高等裁判所 第5民事部
裁判年月日令和6年1月19日
原審裁判所東京地方裁判所
原審事件番号令和2(ワ)12735
事案の概要
本件は、焼き肉チェーン店を運営する第1審原告が、①第1審被告において、その運営する飲食店ポータルサイト(食べログ)において飲食店ごとに掲載される評点を算出するためのアルゴリズム(以下「本件アルゴリズム」という。)について、令和元年5月21日(以下「本件基準日」という。)、第1審被告が運営する飲食店を含むチェーン店の評点を下方修正するような変更を実施し、現在までこれを継続しているところ、本件アルゴリズムを変更する上記行為(以下「本件行為」又は「本件変更等」ということがある。)は私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律(以下「独禁法」という。)に違反する行為(取引条件等の差別取扱い(独禁法2条9項6号イ、不公正な取引方法(昭和57年公正取引委員会告示第15号。以下「一般指定」という。)4項)又は優越的地位の濫用(同条9項5号ハ)に該当し、独禁法19条に違反するもの。以下、これらを一括して「独禁法違反行為」という。)に当たり、これにより著しい損害を生ずるおそれがあるなどと主張して、第1審被告に対し、独禁法24条に基づき、本件アルゴリズムにおいて、第1審原告が運営するチェーン店の評点を算出するに当たり、チェーン店であることを理由に当該評点を、非チェーン店の評点に比して下方修正して設定するアルゴリズムを使用することの差止めを求めるとともに、②第1審被告の本件行為は不法行為を構成し、これによって、第1審原告が運営する飲食店の食べログにおける評点が下落し、来店者数及び売上げが減少するなどの損害を被ったと主張して、第1審被告に対し、不法行為に基づく損害賠償として9億3195万6952円の一部である6億3905万4422円及びこれに対する不法行為の日である令和元年5月21日(本件基準日)から支払済みまで平成29年法律第44号による改正前の民法所定の年5分の割合による遅延損害金の支払を求めた事案である。
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